とらふぐって?
とらふぐの特徴
猛毒を持つ高級魚 「とらふぐ」の3大特徴
とらふぐ (Takifugu rubripes ) は、食用として取引されるフグの中では一番の高級魚とされ、独特の旨みと食感でカニと並び「冬の味覚王」と呼ばれます。
丈夫な歯で「鳴く」
仲間の体を傷つけたり、飼育網を破るなど、養殖にあたっては厄介な魚と言えます。怒った時には上下4枚の歯を噛み合わせて「グゥーグゥー」と鳴くこともあります。
独特の特性「膨れる」
ふぐの代表的特徴である膨腹習性(ふくれる)はフグを水から取りあげたり、つかんだりする強い刺激に対し、防御や威嚇のため、水や空気を胃に吸いこむことで起こります。
猛毒を持つ高級魚
とらふぐは、肝臓と卵巣にテトロドトキシンという猛毒を持っています。また、腸にも弱毒を持っています。 皮膚と精巣、肉は無毒です。
とらふぐの名前の由来
フグは匂いが少ないところから、昔は宮中や幕府、上流階級の行灯の油にフグの油を使用しています。
また、フグの精巣は「西施乳」ともいい、中国の越の国の絶世の美女西施の乳房になぞられえて付けた名前です。
地方ではいかふぐ(富山)、まふぐ(広島)、きたまくら(高知)、ふく(福岡、下関)、くろもんふぐ(別府)などの多くの呼び名で親しまれています。
とらふぐの旬
従来、とらふぐ料理は高級料理店でしか味わえませんでしたが、養殖による生産が増えたことで、一般の料理店や量販店でも販売されるようになってきました。
肉質は白身でフグ類の中では最も美味で、てっさ(刺身)、てっちり(鍋)、唐揚げなどの味覚は絶品です。
天然とらふぐの旬は12月から2月
天然とらふぐの食べごろは冬で、12~2月が旬です。猛毒がありますので、必ずフグ調理免許を持っている人がさばいてください。
鮮度のよすぎるものは布で包んで一晩ねかせてから使ったほうが薄造りにするときに、身が縮むことがありません。
養殖とらふぐは1年中美味しく食べることができます。
養殖とらふぐは、餌や飼育方法の改良が進み、1年中品質の安定した美味しいとらふぐを供給できるようになってきました。とらふぐといえば、鍋で冬料理の定番というイメージがありますが、夏は、焼き料理やぶつ切り、たたき等にすると冷えたビールにもよく合い、鍋とは違った美味しさが楽しめます。
-情報提供:㈱東京一番フーズ「泳ぎとらふぐ料理専門店 とらふぐ亭」